2015年6月 A.B.C-Z 大阪
代々木公演に参戦したフォロワーさん達がこぞって「曲も演出も含め、カラシマは絶対に河合郁人のソロ曲が好き。間違いなく好き。」と言ってくる。
真相を確かめるため、A.B.C-Zが誘う初夏の宴への参戦を決め込む。
夜行バスに揺られ、大阪を目指す。
遠征の際の交通手段は基本的に最も楽なものを選ぶようにしているが、1日しかない休日で昼夜両公演に入るため、炎の0泊3日弾丸ツアーを組むことにした。
アルバムは徹底的に聴き込んだし、五関先生監修の振付も習得した。
Shower Gateのイントロを聴くだけでサスペンダー付きの爽やかルックSnow Manが思い浮かぶ。完璧、完璧だ。
さらにむくみ芸を得意とするカラシマ、出発時には問題なかったサンダルがバス移動により履けなくなるという安定ぶり。到着時点で既にヨタヨタであった。
今回は何がなんでもパームライトが欲しかった。ペンライトは写真ではないし、メンバーの顔が描いてあるわけでもなければ喋りもしないし、動きもしない。電池により光る棒だ。NEWSでもジャニーズWESTでもそうだが、ペンライトだけは絶対押さえておきたかった。
これはキスマイ新春イベントに入った時に「圧倒的に武器が足りない」と感じたからなのだと思う。
しかも、パームライトは空気を吹き込んで膨らます仕様。わけがわからない。そもそも意味や理由なんて必要ない。パームライト、欲しい。その一心だった。
今回も姉(バンギャ)と現地で合流し、まずは昼公演に臨んだ。
開演前に「え〜び〜し〜じ〜(パンパンパンパン)え〜び〜し〜じ〜(パンパンパンパン)」コールが始まった。妙に気恥ずかしく、手拍子でしか参加できなかった。
完璧だと思っていたが、A.B.C-Zの過去のライブ映像などは観たことが無かったため、Shower Gate以外の振付が分からなかった。勉強不足を猛省した。
大和魂ヘアの岩本照が無邪気な笑顔でお手振りをくれた。
深澤辰哉はあまりこちら側に寄り付かなかった。
寺西拓人がプリプリしていた。
渚のBack In Your Heartが素晴らしかった。
『ライブの楽しみはセトリが9.5割』芸人カラシマ、好きな曲は生で観られるだけで嬉しい。
アルバムの曲順にも制作陣の様々な意図が組み込まれていると解釈しており、アルバムのストーリーというか世界観を読み取ろうと心がけている。
渚のBack In Your Heartはボーナストラックなので個人的にはエンディングテーマ扱い・別れの曲なのだが、コンサートではわりと早い段階で巡り会う。
甘酸っぱく切ない歌詞、昭和歌謡曲風の展開、曲が終わってもまだコンサートが続くという喜び。涙なくして語れない。
河合郁人の周辺大好き芸人を名乗ってもいいくらいだと思う。
Snow Manを引き連れて歌い踊る河合郁人はめちゃくちゃカッコよかった。
おいしいパスタを一緒に食べたいと思った。
昼公演を終え、フォロワーのここなっつ氏と初顔合わせ。
入れ違いでサイちゃんと合流し、夜公演に臨む。
Wアンコール後もしばらく「え〜び〜し〜じ〜(パンパンパンパン)」があったが、申し訳なさそうに(ニュアンス)終演のアナウンスは流れた。
これを受けどこからともなく沸き上がる拍手。心底(えび現場、あったかぁ…)と思った。
終演後はライトアップされた大阪城を横目に、流されるように梅田へ向かった。
サイちゃん・ここなっつ氏と野菜を食べまくった。
横尾担として知り合った3人がA.B.C-Zの現場で顔を合わせるというのもなんだか不思議である。
話題はとっ散らかっていたが、私はひたすら「星と星繋いだね…」「過去と未来繋いでたわ…」と言っていたような気がする。
夜行バスに乗り込み、大阪の街を後にする。
ウォークマンでアルバムを聴き直し、余韻に浸る前には眠りに落ちていた。
2008年のマキシマムザホルモン以来のバス遠征だったので身体は非常にしんどかった。
更にしんどいのは次の出勤日。
悲しい曲でもないのに、「未来は明るいかい?」が胸を締め付け、涙を誘い、そして疑問を生む。
私はこんなにも河合郁人のことが好きだったのか?
明るい未来の中に、答えはあるのだろうか。