2015年7月 A.B.C-Z ファンミーティング 神戸
噂のおさわりミーティングである。
当選してしまったのだ。有り難い。
半月ぶりの高速バスに乗り込み、神戸を目指す。
大阪でのキスマイイベントではパトカーが出動していたので、こちらもさぞかし賑わっているのだろうと心構えをしていた。
会場1階 エレベーターホールの壁に沿って静かに待機するえび担の皆さん。
静か過ぎて(ホントにここで合ってる?企業の合同説明会じゃないよな?)と不安になるくらいだ。
しかし黄色いスカートをお召しになったお嬢さんや、ラベンダー色のカーディガンを羽織ったお姉さん、❝あのバッグ❞を肩から提げた方々なので間違いないのだろう。
促されるままにエレベーターに詰め込まれ、どうぞどうぞと譲り合う。
会場前のがらんとした待機スペースでは、各々が声を掛け合って整理番号順に整列せよ、そして揃ったら床に座っておれとの事だった。
高校の修学旅行かと。
大人しく従う我々。
イベントスタッフの談笑が丸聞こえだったと云えば、どれほどの静けさかお分かりいただけるであろう。
隣の席のお姉さんは九州から来た神宮寺担だった。ガムシャラ出演Jr.について楽しく語り合えた。
時刻が迫り、2.3人の声から始まる「え~び~し~じ~(パンパンパンパン)」。
気持ちも温度も高まりきっていたので、悔いの残らぬよう声を張った。
イベントスタッフもマイクで煽る。
「はいはいはい皆さんいいですねー!声出していきましょう!アイ!!え~び~し~じ~!!(パンパンパンパン!!)」
(そういう感じのやつなのか…?)うっすら笑っていたら、A.B.C-Zが登場しキャーの声が上がり始めた。しかし様子がおかしい。
五関さんの顔に眼帯、手足には包帯。メンバーも神妙な面持ちで壇上に上がる。
前の晩、食事を終え店を出たところで交通事故に遭ったそうだ。大切なイベントだからと無理をして病院を抜け出してきたのだと言う。
「ファウストもあるのにどうすんだよ…」
河合郁人の泣きそうな声だった。
この時点でカラシマ大号泣。隣のお姉さんが笑いながらティッシュをくれる。
手の込んだ冗談だと理解し今度は安堵の涙が止まらなくなり、お姉さんが束でティッシュをくれる。
少クラでJr.がやっているようなジェスチャー伝言ゲームや胸キュンシチュエーションを織り交ぜ、懐かしの先輩ジャニーズ曲メドレーなど、充実した内容だった。
Summer 上々‼︎に至っては、居ないはずのSnow Manが見えた。思い込みって怖い。
お見送りはA.B.C-Zとのハイタッチで。
塚ちゃんの手は温かかった。
「サスケかっこよかったです!」
「ありがとうございます!」
塚ちゃんの人の良さが伝わってくる。
間近で見る五関さんは男前だった。知らなかった。ビックリした。
本人を前にマジで「ファッ!?五関さんカッコよ」と言ってしまった。
気まずそうに佇むトッツーの手はぬるかった。
人間らしい熱はあるが、芯の冷たさを感じた。(トッツーを何だと思ってるんだ)
河合郁人は想像以上に小柄だった。
厚底スリッポンを履いた私と同じくらいの背丈だった。
触った。深澤の尊敬する先輩・河合郁人に触った。
ウワァと思う間もなく最後のハッシーにたどり着く。
激ヤセしたと大騒ぎになっていた頃だったので、掛けたい言葉はたくさんあった。
ハッシーの手は氷水でよくシメたざるそばのように冷たかった。それだけで胸が締め付けられた。
自分の手を見つめながら、やはり泣きながら会場を出た。
…聞いてない。おいマジかよ。今の今までA.B.C-Zといて、10秒も経ってないんやぞ。そんなん最高ですわ。
「A.B.C-Zの魅力って何ですかね?」
ズバ抜けた身体能力!?長い下積みとその間に培ったファンとの絆!?A.B.C-Zのことをよく知りもしないのに、口からペラペラペラペラ出てくる。私は何なんだ。
「最後にカメラに向かってA.B.C-Z最高ってお願いします!」
A.B.C-Zサイコォー!!涙目で何をやっているんだ私は。本当に私は一体何なんだ。
幸いにしてOAされなかったようなのでこうしてブログに記しておく。社会的に死なずに済んだ。
A.B.C-Zとはなんて素晴らしいのだろう。今後もたくさんその姿を見せてほしい。
ハッシーの健康を心から願うばかりだ。